オトナマネジメントについて

「生きてないってわけじゃない、でも活きてるってわけでもない」

 昔、スーパーカーというバンドが在りまして、とある曲でこんな感じの歌詞を歌っていました(丸ごと引用すると引っかかってしまうので、大意になりますが)。

 その時感じた、何か鈍い痛みのようなものは、初めて耳にしてから20年以上も経ったいまも、まだお腹の辺りに漂っているような気がしています。

「生きてはいるけど、活きてる感じはしない」。

 そんな風に感じながら日々を生きている人、多いんじゃないでしょうか。

「ジブンマネジメント」というサイトは、そんな人のために作っているサイトです。

 初めまして、「たのさん」と申します。ペンネームです。

 都内で、個人事業主の傍ら、副業として出版社で編集・企画を仕事をしている、訳あって(←ここ重要)薄毛治療中のおじさんです。※いまはわりとフッサフサです。

 まずはこのサイトを訪れてくださったことに、心から感謝を申し上げます。

 このサイト「ジブンマネジメント」は、今から10年前の2012年にリリースしたiPhone用生活アプリ「『自分マネジメント』はじめてみよう 私の一人暮らし」(長いし恥ずかしい)をベースに展開するウェブサイトです。

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 2012年当時のこの国って、「閉塞感」という言葉が蔓延っていて、なんか息苦しくて生き苦しい、そんな感じだったように思います。

「自分マネジメント」はじめてみよう 私のひとり暮らし手帖の画面 ※word’s worthは当時の屋号です

 私がはっとさせられた冒頭の歌詞は、それよりもさらに10年ほど遡ったものになる訳ですが、2012年ごろになっても「そういう感じ」は変わらず、むしろ何かひどくなっているような気さえしました。

 そういう状況になんかできることはないかなーと思って作ってみたのが上記のアプリ、ということになります。当時は紙の本でも一人暮らしとか個人の生活に根ざしたものってあんまりなかったはずなので、目の付け所はよかったんじゃないかなと思っています。

 さて、そこからまた10年が経ち、2022年・2023年。

「閉塞感」という感覚はいくぶん薄らいだ気もしますが、「活きてない」って感覚は、逆にさらに深刻になってしまっているような気がします。

 私はまだ何か大きなことを成し遂げた、というわけでもないですし、それどころか人との関わりが基本苦手で、正直学校でも生活でも仕事でも苦労し続けてきました。

 ここにあるのは、そんな自分が、そんな自分でも、なるべく誠実にいまと向き合うために積み重ねてきた試行錯誤の記録、と言い換えてもいいと思います。

「仕事」と「生活」に根ざした「ジブンマネジメント」というひとつの考え方を、ここでまた開示してみることで、誰かのお役に立てれば、それもいいのかなと思いました。

 ですので、(ここはすこし強調しておきますが笑)なにか変な宗教と繋がっているとか、反社と関わりがあるとか、なんか気がついたら自己啓発セミナーの会場に立っていたとか、高い壺が送られてくるとか、そういうことはないので安心してください。

「仕事」「生活」については、「自分マネジメント」のテキストを基本そのまま投入していくつもりです。とはいっても、10年で変わったものもありますから、そういった部分については適宜修正を重ねていきます。

「知識」については、「自分マネジメント」でもそういうセクションはあったんですが、多分完全新規になるかなと思っています。社会人マナーとかを扱っていたりしたんですが、コロナ禍ほかを含めて、ここの部分に関してはずいぶん変わってしまったな、という印象が否めません。生活のプラスになるような知識を足していければと思っています。

「読書」については、マンガのレビューを中心に読書録を重ねていきます(私、マンガ大好きです)。基本的にはいいと思ったものだけを足していこうかなと思っています。

「毛」は、毛です。生やす、増やす、とか、抜くとか、あとはメンタルヘルスや健康関連についても綴っていければと。

「Amazon」については、気付けばもう13年近くAmazonを使っているもので、そこら辺の知見をフィードバックできればいいかなと考えています。楽天市場などとの比較も絡めていく予定です。

「コラム」は、上記の枠組みでは扱いきれない、時事的要素の強そうな話題を綴ってみたいと思っています。

 散りばめたトピックたちが相互に作用し合って、おひとりおひとりの、ご自分なりの「ジブンマネジメント=自分のマネジメント方法=活きていく方法(おお、こう書くとなんかキラキラっぽいな)」と呼ぶべきものが形づくられていくのではないかなと考えています。

 そういった意味では、「仕事」「生活」は読み物部分はとても重要なものですが、もちろんただの「便利集」として使っていただいても、それはそれで構いません。

 なにかをきっかけにここを訪れていただいて、何かしらを読み、毎日の生活だったり、仕事の進め方だったり、人付き合い(まあこれは今も得意だなんて口が裂けても言えませんけども)だったり、お金の考え方・使い方だったりが、ちょっとでもラクになったり、前向きなものになってくれれば、嬉しいなあと思っています。

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 さて、以上がこのサイトの簡単な紹介なんですが、最後にこのウェブサイトの「ルール」についてお話しさせてください。

「ルールぅ…?」とここにきて眉を顰(ひそ)めさせてしまうかもしれません。しかし、このサイトにある文章がどういう考え方に基づいて書かれているかを最低限示しておかないと、書いてあることの意図をちゃんとわかってもらえないかなと思うのです。

「そのとおりにしろ」的な意味ではもちろんないので、そこはご安心ください。

●ルール1:習慣は大事。

 まあなんといいましょうか、私もべつになにか大層な習慣が完璧に根付いているわけじゃないんですが、この歳(わりとけっこういい年です)になって思うのは、習慣て大事だな、大事というか、強いなってしみじみ思います。これについてはべつのところでもすこし詳しく綴ってみたいと思います。

●ルール2:人の心はわからない。

 特に親子関係などで、子どものことは私が何でもわかっている、みたいな言い方をする人がいらっしゃると思うのですが、(もちろんその方の考え方を否定するつもりはないのですが)すくなくともここでは、相手がどんなふうに考え思っているかはわからない、という前提で文章を書いています(これもあとで詳述します)。

●ルール3:真実や真理は人や環境によって変わる。

 真実・真理というと、とかく「たったひとつだけのもの」という考え方に行き着きがちなのですが、このウェブサイトではそういう考え方はしていません。しいて言うなら「人の数だけ真理があるのが唯一の真理」、とでも申しましょうか(ぬっふっふ)。そんな考え方でやっています。

●ルール4:ものの見方・考え方は常に変われるし、バージョンアップもできる

 書いてある通りです。ただし、これはちょっと条件付けが必要だと思っていて、ある年齢(だいたい40前後)を過ぎると、なぜかそれ以降ものの見方や考え方を変えたりといったことができなくなる人が非常に多い気がしています。ここにはまた別に考えている仮説もあるのですが、それはまた別の機会に。

●ルール5:0か1か、という考え方はしない

 たとえば、AとBという考え方があったとして、どちらかしか選べないとか、1つの物事を、全てやりきるか、あるいはまったくやらないかとか、両極端にどちらかに振れる必要はなくて、AとBのいいところをすこしずつ拝借するとか、1つの物事をとりあえず30%ほどやってみるとか、そういうやり方もあるかなという考え方です。これはテキストの随所にでてくるんじゃないかなと思っています。

●ルール6:人と自分の考え方は等価値。

 ルール5にも絡む話かもしれませんが、私にはあまり自分の考え方・価値観に固執するようなところがありません。自分の思っていること、考えていることがいつでも「間違いになる」ということは十分にあって、その時々の判断は必要になったりすると考えています。なので、一瞬前まで考えていたことを急に方針転換したりすることもあったりします(これはこれで危険な一面もあるのですが…)。

 以上の6つになるかなと思います。

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それでは、「ジブンマネジメント」の世界へ、ようこそ。

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